【2024】特別展「法然と極楽浄土」レポ【東京国立博物館】

上野は東京国立博物館で開催中の「法然と極楽浄土」に行ってきました。

特別展「法然と極楽浄土」のレポ

こちらはリーフレットです。

展示はおおまかに「法然とその時代」「阿弥陀仏の世界」「法然の弟子たちとその法脈」「江戸時代の浄土宗」の4つのブロックに分かれており、教科書でおなじみの選択本願念仏集や塑像、多彩な仏教芸術などが楽しめます。

立体涅槃群像が展示されているスペースでは写真撮影OKでした。

特別展「法然と極楽浄土」の感想

法然については浄土宗の開祖であるという教科書程度の知識しかありませんでした。ひたすら念仏を唱える事といった素朴さがどうも美術や博物館的なイメージに結び付かず、「いったい何が展示されるんだ?経典とか?」ぐらいの印象で来館したのですが、特に「江戸時代の浄土宗」のブロックでは時の権力者が浄土宗の信者であるなどの影響もあるのか、浄土宗にまつわる仏教芸術が一気に花開いた印象を受けました。

例えば、経蔵をぐるりと囲むように安置された八天像は、その八天像の指し示す方向に経蔵を一周させると中に納められた経典を読誦したのと同等の御利益が得られるといったもので、経蔵を一周させることを風が吹いていることで表現しているという、「動き」を彫刻で表した意匠あふれる作品でした。

八天像について詳しくはこちら

参考 重要文化財 知恩院経蔵知恩院

狩野一信の五百羅漢図は厳かさの中に、躍動感や「セリフついててもおかしくないよね?」という漫画的な奥行きを感じる圧巻な作品でした。大仰な感じが見ていてとても楽しかった。

今回の「法然と極楽浄土」は仏教がテーマということで、お念仏とか鳴り物が聞けるのではと期待して音声ガイドを利用したのですが、予想通りお念仏を聞くことができました。お念仏を聞きながらの観覧は月並ですが荘厳な気分になりますね。
いかんせん知識が圧倒的に不足しているので、仏教系の展示は必ず音声ガイドを借りるのですが、今回も説明が詳しくて勉強になりました。学芸員さんはを知識を盛り込もうと思えばいくらでも盛り込めると思うのですが、それらの知識を取捨選択しつつ知識大系は崩さないという適度な解説量はさすがです。

とても楽しめる展示でした。

東京国立博物館 特別展「法然と極楽浄土」のサイトはこちら

参考 特別展「法然と極楽浄土」東京国立博物館

こちらも分かりやすいです

参考 特別展「法然と極楽浄土」が描き出す浄土宗の850年…仏教を庶民のものにした歩み読売新聞オンライン

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