『みいちゃんと山田さん』を読んだ。
救いのない鬱漫画だ。主要な登場人物についての印象を書いていく。
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『みいちゃんと山田さん』の登場人物について
みいちゃん
まずはみいちゃんの激ヤバエピソードから。みいちゃんのパパとママは実のきょうだいでおそらく知的障害もち。子供を育てる能力に乏しい。普通の子よりも育てにくいみいちゃんを育てることはできていないようだ。他人の力を借りるという選択肢も浮かばない。なぜか福祉の介入を「馬鹿にされている」とみなして、必要な支援を拒んでいる。名実ともにみいちゃんを忌み子に仕立て上げた元凶。
そんなある意味被害者であるみいちゃんだが、中学時代に不意打ち的にではあるが女の武器を覚えてしまったことにより、なんとか生き延びている。山田さんと出会ったキャバクラでは、所作などに問題はあるがその他意のない性格ゆえか、やっかいな弱者男性の自尊心を満たすことで居場所を得ている。しかし巻が進むにつれもっと過酷な性産業に従事することとなり、そこでは男の加害性を満たすことでなんとか生きながらえることになる。
みいちゃんに対しては、真夏のアスファルトで干からびつつあるミミズを見ている気分になる。
山田さん
山田さんは一見賢そうな女の子。けれどみいちゃんがDVされている現場に乗り込んだり、そもそも明らかに福祉の力を借りないと普通に生きていけなさそうなみいちゃんに進んで介入したり、金を稼ぐ手段として夜職を選択しているという、なんというか知識はあっても知恵はなさそうな人。
しかし、「親の期待に沿って生きること」「普通の安定した人生」など自分の力では無理そうなことを人生の早い段階で諦めており、そこが彼女の人生を首の皮一枚で繋げているように思った。
みいちゃんも山田さんもギリギリで生きているという共通点を持つ。

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